これでも、冷静に物事を対処してるつもりだったんです。
何があっても顔にも行動にも出さないように対応していくよう心がけていましたし
周りにもそうできる人物だと評価されていました。
それでなければいけなかったのです。
だから、こんな感情もあってはいけないものだった。
存在は認めてしまったけど、
時間の経過を待って消してしまうつもりだった。
なのに消えない。
感情が心の中心から動かないんです。
「泣かないでくださいよ、森さん。」
ごめんね、ごめんなさい。
「謝らないで。」
だって…私は…あなたを…。
私は今あなたに性的虐待を加えてしまったのに。
機関が関係していなくても、
未成年のあなたにこんなことをして、
もう立派な犯罪者だわ。
「別に森さんを訴えるつもりはありませんけど…。」
…。
「…あんな泣きそうな顔する女性を訴えるほど鬼にはなれませんよ。」
嘘つき。
鬼より残酷じゃない。
私に覚悟させるつもり?
あなたを一生離さないって。
「……はは。」
覚えておきなさい。下手な優しさは身を滅ぼすのよ。
ああ、もう遅いかしら。
「も…森さん…?」
ええ、もう遅いわね。
いっしょう はなさないわ。
END
最後の一文をつけたしました。
それにしても森さんもヤンデレ化;;
さーて次は…。
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